Posted By mu_chanR6

Created at 2019/02/04 16:31:20
Updated at 2019/05/29 00:30:02

このレビューは株式会社リンクスインターナショナル様より製品をご提供いただいた、提供レビューです。

静音化×エントリーグレードの高み。

今回はAntec PerformanceシリーズのMicroATX対応、『P5』のレビューです。

最近の自作PC界隈の流行はサイドパネル、トップパネルがアクリル、ガラス製で内部が透けて見える物が流行っており、LEDテープやLEDファン等でド派手な演出をさせる構成のPCが大半で、

自作PCといえばピカピカ!!!みたいなイメージを持ってる方も多いと思います。

 

今回のP5はサイドパネル、トップパネル共に内部が透けて見える演出等は全くなしで時代の流行に逆らう製品であります。

また毛嫌いされがちなTHE"箱"のケースですが、今回はそんな特徴を持つこのケースの良さを含めレビューしていきたいと思います。

 

◆価格

AntecP5 市場想定売価税別¥6,926で比較的安価でエントリー層の方にもお買い求めしやすい相場帯です。

 

◆スペック

対応フォームファクタはMicroATXとMini-ITXでミニタワーPCケースの分類。

フラットデザインであり素材は主にスチール製でプラスチックも多々使用されていてサイドパネル等に、

通気口等を敢えて設けない静音重視のPCケースであることが外見を見るだけで察しました。

外形寸法は幅195mm、奥行475mm、高さ395mmと他社製品と比較しても、奥行きが若干長い。

質量は6.5kgでカラーはブラックの一色のみ。

対応CPUクーラーは高さ155mmまで。対応グラフィックカードは最大360mmまで。

電源ユニット奥行き200mmまで。

拡張スロットは4つ。

アクセスポートUSB3.0×2/マイク×1/ヘッドフォン×1

冷却ファン、フロント120mm×2、140mm×1(140mmファン×1個標準) リア120mm×1(標準)

ドライブベイ、5.25インチオープンベイ×1、2.5/3.5インチシャドウベイ×2、2.5インチシャドウベイ×4

 

◆外見

冒頭で触れましたが、Antec王道のフラットかつシンプルなスタイルは違和感なく円滑に市場には受け入れられるものだと思います。

◯フロントパネル

 MicroATX規格のケースにも関わらず、正面右側にヒンジを設けたフロント開閉ドアを搭載。

 表面処理は"brushed metallic effect"プラスチックでありながらアルミ風な質感に仕上げられています。

 更に、このドアですが、ただの張りぼてではなく内張りに吸音材を張り付けた二重構造の遮音パネルを採用し低価格×静音性を実現。

◯フロントトップ

 左側からヘッドホン端子、マイク端子、リセットスイッチ、パワースイッチそしてUSB3.0ポート×2が一列に並んでいる。

◯サイドパネル

 静音性を追求すべく2層構造における遮音パネルが採用されています。

 内側に遮音するための吸音材が貼り付けられている。多くの自作erから受け入れられているAntec静音化テクニックのひとつであります。

◯リアパネル

 上段右には通気孔と標準搭載品の120mm口径ファン。左側にはマザーボードのバックパネル用の開口部。中段には拡張スロット×4。

下段には電源ユニット用に大きく開口部が設けてある。

◯ボトムパネル

 後方に電源ユニットの冷却ファン用吸気口が設けてある。また四隅には円形のインシュレーターを搭載。接地面には円形の滑り止め防止のゴムが貼られていた。

 

◆その他

◯近頃省略されるPCケースが多い中ドライブベイレイアウト…5.25インチオープンベイが一段搭載されている。

 ビジネス用途ではまだまだ需要がある光学ドライブ…あると嬉しいですね。

◯裏配線のスペースは約15mm。マザーボードトレイ背面に要所毎のスルーホール、メンテナンスホール等確認できます。

◯付属品はシャドウベイにAntecロゴ入りの箱に収納されていました。

 5種類のネジ、拡張スロットブラケット、マニュアル、結束バンド、3pinファン用3分岐ケーブル、ゴムプッシュ、コネクターカバー、スタンドオフで全てです。

 

◆総括

価格帯も低めで¥6,209(2019年2/2 amazon調べ)で安心して組みたい自作PCエントリーユーザーにもお勧めできます。

奥行きの長さもあって非常に組み込みやすいケースです。

流行に左右されないAntecのperformanceシリーズ"静音性"というコンセプトにしっかりと沿った良い製品でした。