Posted By ちゅろめ

Created at 2019/10/06 19:38:26
Updated at 2019/10/07 20:15:55

現代仕様に生まれ変わった名機

こんにちは、ちゅろめです。

今回は家族が購入したマウスを紹介していきたいと思います。

 

※元箱は破けてしまったため本体のみ載せます、付属品は簡素な説明書のみでした。申し訳ありません。

─────「IE3.0」

長年パソコンに触れている方や、ゲーミングデバイスなどに詳しい方なら一度は聞いた事があるのではないでしょうか。

ハードウェアにも定評のあるMicrosoftが2002年に生産し、そのシンプルさや手にフィットする秀逸な形状から人気を博した名機です。

発売当時は今と比べゲーミングデバイスの種類が豊富ではなかったこともあり、fpsプレイヤーからも持ちやすいという点で支持されていました。

流石に年式的にも古く、センサー感度などで時代についていけなくなり2011年に生産終了しましたが、その後もIE3.0の形状を真似た「IE3.0クローン」と呼ばれるジャンルのマウスが各社から発売されました。例に挙げると、Steel seriesの「RIVAL」、logicoolの「G403」などの系統が有名です。

今回紹介するClassic Inteli Mouseは、そんなIE3.0をMicrosoftが現代にも通じる仕様にリファインした製品となっています。

さて、誉れ高き先代、IE3.0を軽く解説したので、本題に入っていきたいと思います。

 

製品仕様

・インターフェイス:USB2.0

・ボタン数:5ボタン(左右クリック、サイドボタン*2、ホイールボタン)

・サイズ:132mm*69mm*43mm

・重量:およそ100g(本体のみ)

・ケーブル材質:ビニール

・センサー:光学、最大3200dpi

 

メーカー参考価格は4300円、今回はアマゾンにて3200円ほどで購入できました。

本体は先代に忠実な「IE3.0形状」。本体の大部分はシルバーのプラスチックに覆われており、サイドはラバーが使われています。

筐体後方に多少の変更が見られますが、基本的には先代をそのまま再現したといっても過言ではありません。リビングPCでは、IE3.0からクローン製品をはさんで今回のマウスを使ってきましたが、持ちやすさに関しては先代とほとんど同じだと思います。

一応、公式ページからボタンの機能割り当てや感度設定を行えるソフトウェアをダウンロードできますが正直あまり良い出来ではありません。申し訳程度のソフトです。

 

それでは具体的な形状を画像と共に解説していきます。

本体の形状

前面から見た画像です。エルゴノミックな形状であることがわかると思います。

俗に言う「かぶせ持ち」に適した滑らかな曲線の筐体。左右のメインボタンは指のラインに沿ってわずかにくぼんでおり、安定感を与えます。

本体右側面です。薬指がマウントされるラインに沿ってラバーが伸びていることが判ります。

このラインに沿って筐体自体もわずかにせり出しており、薬指をマウントするように持つことが可能です。

個人的にはIE3.0の形状が秀逸とされる要素の一つがこの右側面の形状だと思います。指への負担が押さえられ、自然なコントロールの実現に一役買っています。

本体左側面です。

左から見るとフィット感を考慮した曲線からくる、このマウスの美しさが判ると思います。

筐体の下側は親指のラインに沿って筐体が内側にくぼんでおり、無理の無い姿勢で持つことが出来ます。

さらにサイドボタンは親指の腹に沿うよう中央部分が隆起した形状となっており、先述したくぼんだ筐体とあわせて最小限の動きでボタンに触れることが可能です。

本体後方です。

ここは数少ない「先代から変更が加えられたポイント」ですね。

近年のMicrosoft製品でおなじみの窓ロゴに加え、エッジを利かせた筐体下部には使用可能を示す白色のLEDが搭載されています。

このLEDは、センサーが一定以上設置面から浮くと(=リフトオフディスタンスを超えると)消灯するという代物なのですが、正直デザイン面を加味しても意味は薄いと思いました。

といいますのも、この位置と言うのは一定以上手が大きい方であればほとんど隠されてしまい、使用中に目に入ることはありません。

さらに、ライティングコントロールが出来るわけではないので常時点灯しています。人によっては目障りに感じる方もいるのではないでしょうか。

この点は後々発売されたPro Inteli mouse(本製品をベースに更なる改善を施した製品、事実上の上位互換)で変更されており、ソフトウェア側から色の変更などコントロールが可能になっているようです。

本体裏面です。

一般的なマウスと差は無いでしょう。四点接地のソールが採用されています。

滑りやすさは悪くありませんが、トスベール(マウスソール代用品として有名なシート)を貼り付けたマウスと比べると劣る印象を受けたので、拘る方は交換をオススメします。

マウスとしての位置づけ

実際に使用してみて感じた、本製品の立ち位置に関して述べていきます。

元々ゲーマー人気の高かったIE3.0ですが、結論から言いますと…

本製品はゲーム向けではありません。

おそらく先代が生産終了となった2011年当時であればゲーミングマウスとしての体裁も保てたのでしょうが、技術が進歩した今では3200dpiというセンサー感度や、制御ソフトウェアが簡素である点はゲーミングと呼ぶには値しないと思います。

 

しかし、じゃあこのマウスは良くないの?

と言われれば、私は全力で否定します。

ゲーマー向けでこそありませんが、筐体の秀逸さは一級品。ハデ過ぎないデザインやシンプルな仕様は誰が使ってもすぐに馴染めると思います。

いうなればこのマウスは「普段使いにおいて最強」なのです。

 

というかどうしてもこの系統でゲームやりたいならPro Inteli mouse(実売6000円前後)買えば???

 

~総評~

長所

・IE3.0後継の名に恥じない、先代に忠実な仕様

・誰でも馴染めるシンプルさ

・手にフィットする、エルゴノミックなデザイン

短所

・ゲーム用途では他社製品に一歩劣る

・LEDがコントロール出来ない(Pro Inteli mouseで改善)

 

Classic Inteli mouseのレビューはどうでしたか?

主にゲーム用途においては批判もしてしまいましたが、常用するにはもってこいのマウスだと思います。

IE3.0使用経験アリの身からしても本製品の完成度は高いと感じましたし、アンダー5000円と比較的安価に入手できます。

現代仕様になった名機、万人にオススメできる製品です。