Posted By ちゅろめ

Created at 2020/04/13 21:53:26
Updated at 2020/04/15 19:04:40

各所で噂の”ネコ”グリス

こんにちは、ちゅろめです。

簡素な記事になりますが、今回はリリースされてから各所で話題になっていた”例の猫”について書いていきます。

まぁ猫グリスといえばおわかりでしょうが、オーバークロッカーの清水氏監修で話題になった「SMZ-01R」です。

かれこれ半年近く前の話になりますが、Twitter上で清水氏が行った"スッポン写真キャンペーン"(該当ツイート)の景品としていただきました。

参考までにAmazonでの販売価格は2gで1078円です。

全体像です。

シリンジ本体とステッカーのみが入っており塗布用のヘラなどは付属していません。

競合の高性能グリスと比べるといまいち高級さに欠けますが、個人的には無駄なモノはつけない方向性もアリだと思います。結局グリス塗るヘラなんてなんでも代用できますから。シールの方がまだ嬉しいです。

~製品仕様~

 

  • 熱伝導率:13.2W/m・K
  • 粘度:90~100pas
  • 耐熱温度:-50℃~250℃
  • 色:ライトグレー
  • 容量:約2g

袋にも記載してありますが製品の仕様です。

特筆すべきはなんといっても高い熱伝導率圧倒的な柔らかさ。耐熱温度の下限的に極冷には向いていないのでしょうが、常用や空水冷でのOCならトップクラスのスペックだと思います。

 

実際に使ってみた

うんちく述べてても仕方ないので実際に使ってみました。

 

まず感じたのはとにかく柔らかいこと。

これまでThermal Gizzly KryonautHydronautThermalright TFXなど高性能グリスは一通り使ってきましたが、群を抜いて柔らかいです

素の状態でも伸ばしにくいHydronautはさておき、KryonautやTFXも中々柔らかい部類のグリスだと思っていましたが、コイツはそれらと比べものにもなりません。

なかなか近い粘度のモノが思い浮かびませんが、歯磨き粉レベルの柔らかさです。(わかりにくい)

こればっかりは実際に試してもらわないと判らない部分ではありますが、グリスを出すときに必要な力が全然違うのです。CPUクーラーに付属しているような安いグリスと同じ感覚で力を入れると間違いなく出し過ぎます。

塗りムラがテカって気泡が入ったように見えますが勘弁して下さい。マザボが汚いのは中古だからです。

塗ってみました。元々センターウンコ中心に米粒大にグリスを塗りCPUクーラーで押しつぶす塗り方派でしたが、とにかく柔らかいのでヘラなどで塗り広げた方が良いと思います。

お勧めはマスキングテープで囲い、CPUよりも辺の長いカードなどで一気に広げるやり方。

このやり方なら厚さを揃えられるので薄く均等に塗ることができ、塗りすぎてはみ出してもテープに付着するだけなのでマザーボードが汚れません。

 

塗り方や密着具合で値が変動してしまうので詳細な温度変化グラフなどは載せませんが、体感ではKryonautやTFXと同等かそれ以上の冷却性能でした。

きれいに塗れる故に温度変化のレスポンスが良く、CPUクーラーの性能をフルに使えているような気がします。

 

注意点として一つ、清水氏本人もツイートしていましたが若干耐久性に劣るらしいです。

私は半年前後で塗り替えてしまうので気にしませんが、気になるという方は姉妹製品で若干熱伝導率が低い分より耐久性に優れるという「SMZ-02S」の購入を検討してみては如何でしょうか。

総評

長所

  • 2gで1000円ほどと、競合製品より優れたコストパフォーマンス
  • 高い熱伝導率
  • 圧倒的な柔らかさ

短所

  • 簡素なパッケージ(短所と捉えるは人それぞれですが)
  • 耐久性に難アリ(要検証)

 

どうしても具体的な検証がおま環になりやすいため、使用感だけの簡素なレビューになってしまい申し訳ありません。

 

目立った欠点もなく、評判通りとても優れたグリスでした。

正直この塗りやすさを知ったらもう他のグリスには戻れない気すらしてます、私の指定銘柄になるかもしれません。

価格も安く手の出しやすい製品なので是非一度試してみてください。