Posted By きっちょむ

Created at 2018/08/12 20:03:25
Updated at 2019/05/29 00:30:02

メモリーとの相性が厳しいかもしれない

 ASUS PRIME X370-PROは、AMD X370チップセットを搭載し、AM4ソケットCPUであるRyzen第一世代、第二世代に対応したマザーボードです。

  

 今回のレビューでは、外観や機能面などを、紹介したいと思います。

 

久しぶりにマザーボードを購入したのですが、最近のマザーボードはデザインにも力を入れてきていると感じました。基板は黒色になり、ヒートシンクなども統一感のあるデザインに、さらにはAURA SyncによるLEDイルミネーションなど、購入者の所有欲を十二分に満たしてくれる仕上がりになっています。

 

ファームファクタはATXで、スロット類はごくごく標準的な配置になっており、よほど古い規格の拡張カードでなければ問題なく挿すことができると思います。

1 x PS/2 keyboard/mouse combo port(s)
1 x DisplayPort
1 x HDMI
1 x LAN (RJ45) port(s)
2 x USB 3.1 Gen 2 (teal blue)Type-A, 
1 x USB 3.1 Gen 1 USB Type-CTM, 
5 x USB 3.1 Gen 1 
1 x Optical S/PDIF out
5 x Audio jack(s) 

 

PS/2などのレガシーな規格も対応しつつ、ディスプレイポートから、HDMI、USB3.1に対応しているのは好感が持てます。 

 

SATA3.0の数も8個と十分! 

 

ちなみに、1番目と2番目のPCI-E 3.0スロットは、ASUS Safeslotとなっており、近年の大型&重量化しているグラフィックボードに対応するために板金補強されています。

 

 User's manual
ASUS Q-Shield
4 x SATA 6Gb/s cable(s)
1 x M.2 Screw Package
1 x Supporting DVD
1 x SLI HB BRIDGE(2-WAY-M)
1 x Q-connector(s) (1 in 1)

 

 付属品はミドルグレードの製品なので、ごくごく普通な感じですね。足りないものはないですが、少し寂しい感じもします。 

 

ASUSのマザーボードの中ではスタンダードな立ち位置の製品ですが、システム最適化機能の「5-WAY OPTIMIZATION」を搭載し、オーバークロック制御チップ「TPU」や電力管理チップ「EPU」、ファンコントロール機能の「Fan Xpert 4」などで構成されており、それらにより統合的にシステムを最適化できるようになっているなど、機能面において不足のない仕上がりになっています。

 

音質面ではSN比120dBのRealtek「ALC S1220A」が採用されて強化が図られています。

実際視聴しましたが、いままでのオンボードサウンドには無い暖かい音色でビックリしました。

好みは分かれますが、悪くないと思います。

 

ネットワークも安心と安定のインテルチップが使われており「Turbo LAN」と呼ばれる最適化ソフトウェアにより、通信を制御することができますが、普通に使っている分には、何もしなくても快適なので触ることはないでしょう。

 

今回組んだパソコンの構成が此方。

【CPU】 AMD Ryzen 1700
【CPU cooler】 サイズ 虎徹 MarkII SCKTT-2000
【MB】 ASUS PRIME X370-PRO 
【RAM】 CMK16GX4M2B3000C15
【SSD】 SAMSUNG SSD 830 512GB RAID0・・・合計1TB
【GPU】 MSI GeForce GTX1060 GAMING X 6G
【CASE】Antec DF-85
【PSU】 Antec HCP-850
 

 この構成で3.9GHzまでOCすることができました。
設定はゴメンナサイ、OSをクリーンインストールした際に定格に戻したままにしており、忘れてしまいました。。。苦笑

 

でも、割と低電圧で廻ってくれましたし、マザーボードの設定も、それほど複雑ではないので、OC初心者には分かりやすくていいかもしれません。

残念なポイントとしては、今回使ったDDR4-3000MHzメモリーとは相性があまり良くないようで、設定を色々試しましたが、2666までしか上げられませんでした。

MSIなどのメーカーは、メモリーとの相性がいいことを考えても、このあたりが微妙としか言い様がないです。

 

AMDでパソコン組むなら、ASUSは止めておけ。

 

という話が巷で流れていますが、残念ながらメモリー相性の点で本当だと思います。

(発売当時はUSB3.0の不具合もありましたね)

 

しかしながら、現時点においては、動作は至極安定していますし、

使いやすいUEFIも相まって、メモリーOCをしないユーザーであるなら、ASUSは悪くない選択肢になると思います。