Posted By Earlgrey_86
Created at 2020/06/30 19:19:19
Updated at 2020/07/05 16:26:34
こんにちは。
Earlgrey_86でございます。
楽しくて色々イジって遊んでたら、買ってから10日が過ぎてました。
時間の流れがおかしい。
ツクモ札幌駅前店でASRock B550 Steel Legendとセットで買ったら、33,980円(税抜)になりました。やったぜ!
箱はRyzen 7 1700から余り変わってませんね、ちょっと模様(?)が付いたくらい。
付属品のWraith Prism Coolerは、今回使わないので仕舞っておきます。
で、お約束のAMD Ryzenシール!これも貼らないので、仕舞っておこうね。
ではでは、早速組み込んで色々やってみまっしょい!
** パーツ構成 **
CPU:AMD Ryzen 7 3700X(このCPU)
CPUクーラー:Corsair H110i
マザーボード:ASRock B550 Steel Legend(レビュー)
メモリ:G.Skill F4-3200C16D-16GSXWB
SSD1:Samsung 970 EVO Plus MZ-V7S500B/IT
SSD2:crucial P1 CT1000P1SSD8JP
HDD1:WESTERN DIGITAL WD Blue WD40EZRZ-RT2
HDD2:東芝 DT01ACA300
GPU:玄人志向 RD-RX5700XT-E8GB
電源:Antec NeoECO Gold NE750G
ケース:Fractal Design Define 7 Compact(レビュー)
ケースファン:PRISMA AL-12 PWM(背面用)PRISMA AL-14 PWM(前面用x2)
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今回、3700Xをチョイスしたのは、普段ゲームやっていない時の消費電力を抑えるため、
TDP65WのCPUがいいと思ったからでして。
Ryzen 7 1700も65Wだったので、消費電力はどんなもんなんだろうという興味も多分に含まれております。
最初にOCの耐性チェック!
まずは定格電圧でどこまでクロックを上げられるかを試します。
定格電圧がB550 Steel Legendですと1.100Vになっており、このコア電圧のまま、
ASRock ユーティリティのA-TuningでOCをテストしていきます。
なお、室温28℃、AutoではBoostアリの設定になっております。
まずはCinebench R15でテストです。
クロック | コア電圧 | 最高温度 | 最大消費電力 | R15 Score |
Auto | 1.100V | 65℃ | 164W | 2026 cb |
4.2GHz | 1.100V | 56℃ | 149W | 2074 cb |
4.3GHz | 1.100V | 56℃ | 151W | 2130 cb |
4.4GHz | 1.100V | BSOD |
続いて、Cinebench R20での測定になります。
クロック | コア電圧 | 最高温度 | 最大消費電力 | R20 Score |
Auto | 1.100V | 70℃ | 161W | 4615 pts |
4.0GHz | 1.100V | 70℃ | 151W | 4769 pts |
4.1GHz | 1.100V | BSOD |
Cinebench R20ではAVX2に対応しているためか、R15では通った4.1GHzはBSODとなりました。
今度は電圧を盛りながら、限界値を探っていきます。
クロック | コア電圧 | 最高温度 | 最大消費電力 | R20 Score |
4.1GHz | 1.150V | 61℃ | 159W | 4869 pts |
4.2GHz | 1.225V | 67℃ | 176W | 4994 pts |
4.3GHz | 1.375V | 81℃ | 210W | 5100 pts |
4.4GHz | 1.425V | BSOD |
OCチェックは以上のようになりました。
安全マージンを取ると、4.1GHz 1.150Vが常用域かな?と。
メモリOCして3733MHz、レイテンシを16-18-18-38の所を20-22-22-42で1.2Vに。
そして、45Wモードも試しましたが、Idleの消費電力は下がらず、Load時の消費電力は下がりましたが、
その分性能もがっつり落ち込んだので、45Wモードはなかったことに。
今回のメインはいかに性能を落とさず省電力化できるか!なので、そちらをガシガシ試します。
まず、省電力化の基本として、Windows 10の電源プランは省電力で。
OCして周波数を固定すると、Boostが効かなくなるというのはありますが、Boostが掛かると
電圧が瞬間で1.5V近くになり、結果消費電力が増えるという悲しいことが起きます。
安定して動く4.1GHzに周波数を固定し、電圧はOffset-100がこのマザーボードの限界だったので、
少しでも省電力化するためにOffset-100で安定する電圧を探っていきます。
固定値では、1.150VでR20を完走しましたが、Offset-100だと当然1.150VではBIOSが起動してもOSが起動しません。
少しづつ電圧を盛っていき、1.225VでOffset-100でOS起動しました。
そのまま、システム全体の消費電力を計測するのと、Cinebench R15とR20でテストしました。
クロック | コア電圧 | Idle時温度 | 最高温度 | Idle時消費電力 | 最大消費電力 | R15 Score | R20 Score |
Auto | 1.100V/Auto | 34℃ | 63℃ | 74W(Avg) | 154W | 1811 cb | 4410 pts |
4.1GHz | 1.225V/-100 | 33℃ | 58℃ | 66W(Avg) | 145W | 2141 cb | 4905 pts |
Autoとの差がはっきりと出て、Idle時で平均8W、最大消費電力では9Wの消費電力が低下して、
R15、R20ともにスコアが上がっています。
特にIdle時が顕著で、4.1GHzに固定した設定の場合、最低消費電力で63W、Autoが71Wでした。
** 2020/07/05 追記 **
B550 Steel LegendのOC用ベータBIOS 1.10Aが出てたので更新して再度、OCテスト。
室温29℃での測定となります。
クロック | コア電圧 | CPU最高温度 | 最大消費電力 | R20 Score |
4.1GHz | 1.150V | 63℃ | 164W | 4902 pts |
4.2GHz | 1.225V | 70℃ | 180W | 5025 pts |
4.3GHz | 1.375V | 86℃ | 217W | 5121 pts |
4.4GHz | 1.5V | BSOD |
全体的にR20 Scoreは上がってますが、CPU温度と消費電力も増えているのがわかります。
そして、やはり4.4GHzは回りませんでした。
4.3GHzの時点でCPU温度が86℃ですから、冷却能力がやはり足りていないのがわかります。
では、常用設定の再計測を行います。
こちらでは、4.1GHzのみのテストを行いました。
クロック | コア電圧/Offset | Idle時温度 | CPU最高温度 | Idle時消費電力 | 最大消費電力 | R15 Score | R20 Score |
4.1GHz | 1.225V/-100 | 34℃ | 61℃ | 63W(Avg) | 160W | 2126 cb | 4865 pts |
常用設定のOffset-100だと、BIOS 1.00の時よりスコアは若干下がって、CPU温度と最大消費電力が上がっています。
しかし、特筆すべき点はIdle時の消費電力で、平均で63W、瞬間最低電力では56Wと非常に低いIdle消費電力になっております。
このIdle時消費電力であれば、IntelのCPUと変わらないくらいになり、OC用のベータ版BIOSが効いてるとしか考えられない結果になりました。
正直な所、消費電力が上がることは予想出来ていましたが、Idle時の消費電力まで下がるとは思ってはおらず、
BIOSの影響の大きさを改めて痛感した追加テストになりました。
おそらくはOC時の安定性を増すためのBIOSチューニングが、電力効率を良くする結果に繋がったのかな?と思ってます。
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やはりIdleの消費電力はIntel CPUには負けますが、これくらいの消費電力なら許容範囲内ではないでしょうか。
マザーボードに左右される所もありますが、今回使用したASRock B550 Steel LegendのOC用ベータ版BIOS 1.10Aで、
Idle時の消費電力も下がっており、満足の行く結果もでました。
前に使っていたRyzen 7 1700と比較してもIdle時の消費電力は下がっており、
それでいてこの性能差ですから、比較対象になりません。
2世代の壁は厚かった!
総評として、シングルスレッド性能もぐんと上がっており、
ゲームも動画編集もバッチコイ!という、非常に汎用性が高いCPUです。
特にAVX2のサポートが大きなポイントだと思います。
価格はちょっと高いと感じますが、使ってみると納得のお値段かと。
PCで色々やる方には、まずお勧めできるCPUですね!