お久しぶりです。ちゅろめです。
流石にゲーム用途でも辛くなってきたので、未だに16GBで運用していたメインPCのメモリを32GBに買い替えました。
RGB LED搭載メモリの一時代を築いたTrident Z RGB。今回はその後継である「Trident Z Neo」を選びました。
外見は先代とほとんど変わらず、外装の一部がシルバーになったくらいでしょうか。
Trident Z Neoは所謂「ポン付けでも動く」レベルのxmpプロファイルをラインナップしており、上位であるTrident Z Royalシリーズよりは一般的な価格帯の製品です。
今回購入した「F4-3600C16D-32GTZN」は、3600mhz CL16のDualRank 16GBを2枚の計32GBで、2021/11/25現在の新品価格は31,543円となっています。
個人的には妥当な価格な気がしますが、同じ3600mhz32GBの条件でレイテンシを緩めた「F4-3600C18D-32GTZN」が二万円を切る価格で売られていることを 考えると、お世辞にもコストパフォーマンスが良いとは言えません。
ちなみに、同じ3600mhzでよりタイミングを詰めた「F4-3600C14D-32GTZN」では四万円弱です。ここまでくると同じ3600mhzでタイミングを緩めれば64GBのメモリが買えちゃいますね。
なお、明記されてはいませんが、OC耐性の高さで名高い「Samsung B-die」を採用している製品です。
メインPCで使う以上、そんなに極端なOCをするつもりはないので正直もっと安いモデルでもよかったのですが、如何せん初代Ryzenの時のBダイの相性の良さが刷り込まれているので、二枚刺しのBダイ搭載32GBで探していたらコイツにたどり着きました。
さて、一般的すぎて今更語ることもないようなメモリですが軽く紹介していきます。
前世代と比べて大きく変わった点は、なんといっても基板上のLEDが増えたことでしょう。両者ともにアドレサブルLEDを搭載した製品ではありますが、Neoでは前世代の5分割から8分割へと強化されており、より綺麗なライティングが味わえます。
単色発光では気づきにくいですが、LED制御ソフトなどで色が移り変わったり、LEDが順に点灯していくようなエフェクトをかけると滑らかさが段違いです。
先代のTrident Z RGBでは移り変わるスピードを上げた際にギクシャク感が否めませんでしたが、Neoではそういった違和感が薄れ、より洗練された印象を受けました。
このメモリのXMPプロファイルは3600mhz 16-16-16-36@1.35vです。
3600mhzはfclk 1:1同期状態でほぼほぼ確実に動作する周波数ですから、Zen2以降のRyzenやcore iシリーズならほとんどの構成で動くプロファイルだと思います。私が使っている「B550 A GAMING」(レビュー)は実売二万円程度の安いマザーボードですが、BIOSからXMPプロファイルを適用させるだけで問題なく起動してくれました。
手動OCではXMPのタイミングそのままでも電圧を1.4vに上げるだけで3800mhz 16-16-16-36で動作しました。現在私はそこから電圧を1.35vに落とし、3800mhz 16-18-18-38で運用しています。
Bダイですから電圧を盛ればもっとタイミングを縮めることもできます。あまり検証していませんが、ちょっと喝入れすれば3800mhz 14-14-14-28でも問題なくベンチマークが動作しました。
DRなのでSRほど無茶な設定が手放しで起きてくる感じはしません。あくまで常用向けって印象です。
また、あんまり意味はありませんが、G.skillの一部メモリは温度センサを一般的な計測ソフトで読み取れます
参考までに、室温23℃の中、3800mhz 16-18...の設定で2時間ほどゲームをしたところRAMの温度は53℃ほどでした。7割ほど容量を消費した状態での計測でこの程度なので直ちに問題はないと思います。どうせ永久保証付いてるしね
長所
短所
納得できる物を買い、期待通りの動作をしてくれたと思います。良く言えば予想通り、悪く言えば面白みのない…。
3万でsamsungBダイの光る32GBが欲しい!という方には良いんじゃないでしょうか。タイトル回収かよ
逆に言えば、それらの一つでも欠けるならわざわざこのメモリを選ぶ意味はありません。
LEDさえあればいいならもっとXMPが緩くて安い製品にすればいいですし、Bダイに拘らなくてもMicron Eダイなどで常用域は十分だと思います。16GBでいいならお話にもならない。4万出せるなら上位が買える。
そうしたニッチな需要にハマるのがこの製品です。
先述した通り3600mhzは比較的簡単に動く周波数ですし、レイテンシもそこそこ詰まった設定です。
予算はないけどゲーム用などでそこそこ速いメモリが欲しい場合にはちょうどいい選択肢になってくるのではないでしょうか。