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Posted By ちゅろめ

Created at 2021/03/20 22:14:00
Updated at 2021/03/20 22:17:37

STRIX兄弟に現れた白い末っ子 ~B550-A GAMINGをサクッとレビュー~

ご無沙汰しております、ちゅろめです。

直近のレビューから実に9か月経過、あの記事の大部分は昨年三月の話ですから私の中では丁度一年が経過した感覚です…。

私生活も落ち着いたので、久しぶりに駄文でも書いていこうと思います。

 

今回は不調ながらだましだまし使っていたメインパソコンのcrosshair vi hero(以下、c6h)をリプレースするため新しいマザーボードを購入しました。

ようやく5xxマザーボードをお迎えです。

主に予算の都合、そしてgpu2枚刺し等をするつもりが無かったため今回はB型番のチップセットです。

B550は普及価格帯なこともあってか魅力的な製品が多く、どのメーカーにしようか迷いましたが、c6hに思いのほか愛着があったので結局ASUSにしました。

秋葉原のtsukumo本店にて20,000円ほどで購入しました。

 

ROGブランドとしては珍しい白色のマザーボードです。

黒基板に白い外装が良く映え、メカメカしい格好良さがあります。ここ数年pc業界で続いている白ブームに乗じた配色なのでしょう。

付属品はマニュアル、ドライバCD、sataケーブル、ステッカー等のオマケ、この価格帯にありがちな内容ですね。

 

基本的な仕様とか

製品スペック

  • B550チップセット搭載
  • 3世代以降のRyzenに対応
  • 12+2の電源フェーズ
  • intel製2.5G LAN
  • usb bios flash backボタン搭載
  • ddr4-4600に対応(oc)
  • Display Port1.2、HDMI2.1の画面出力に対応

 

特別多機能な板でもないので詳しい解説はしません。仕様としてはいたって普通のB550マザーといった感じです。

 

zen2でメニーコア化が進んだからか5xxマザーの装備は全体的に一昔前と比べると豪華になった気がしますね。

STRIX系B550の中では最安ですが、配色以外で一つ上のモデルであるB550-F GAMINGとの違いは少なく、劣るのはグラフィック端子のDisplay Portが1.4から1.2に落とされている点くらいでしょうか。逆に最大メモリ周波数は4400から4600に引き上げられており、後発ゆえに多少洗練された印象も受けます。

 

intel製2.5G LANはその不安定さで一時期話題になった悪名高きI-225V

リンクアップしないだのパケロスだの怪しい部分は多々ありましたが、現在流通している物はリビジョン変更でなんとか使える仕様になっているみたいです。購入から3週間ほど使用してみましたが、致命的な不具合には遭遇していません。

 トライバンドルーターのサテライト側に接続している≒無線を通している ので多少の不安定さには気づいていないだけかもしれませんが…。

白基調のI/Oパネルです。マザーボードと一体化しているのでケースに嵌め忘れる心配はありません。

画面出力端子とUSB端子にRJ45は一つ… う~ん、普通。

usb bios flash backボタンを搭載していますが今更珍しいものでもありませんし、このボードでお世話になるユーザーは殆どいないでしょう。

ハイエンド帯にありがちなCMOS クリアボタンは非搭載です。アレは本当に便利なので残念ではありますがこの価格帯なので仕方がない…。

 

個人的にありがたいのはチップセットヒートシンクがファンレスなことと、水温センサ用の2pin端子を装備していること。

前者は単純に騒音軽減。

後者は水温ベースのファンコントロールができるという点で水冷ユーザーにはうれしいポイントです、ASUSは比較的安いマザーにも水温センサ端子をつけてくれるので私の中では他社に対して結構なアドバンテージとなっています。

 

組んでみた

サクッと組み込んでみました。

うん!大型ツインタワーに大型GPU!格好いい!

……

………

肝心のマザーが見えない。白いデザインがお気に入りだったのに───── 。

 

というわけで手持ちのパーツでcpuだけ水冷にしました。

ずっと使ってて何を今更って話ではありますが、狭いケースなので大型gpuと合わせるとリザポンの設置が最悪なことになります。GPUの熱で水温がアッチッチ。

まぁ3600x単体なら360mmラジ一本あればなんとかなるでしょう…。

水冷にすると先述した水温ベースのファンコンによってファンの回転数変化を少なくできるからいいんですよね、空冷だとpbo2のブーストでしょっちゅう回転数が変わってうるさいので。

 

基板上にLEDでの装飾はありません。

シンプルで格好いいと思うか、味気ないと思うかは貴方次第。私はLEDテープを追加し、暗めの白に設定して間接照明にしています。

 

OCとか(軽め)

OCガリガリやるような板ではないのでサクッと軽めに…

環境

  • AMD Ryzen 5 3600x (レビュー)
  • GALAX Hall of Fame OC Lab Master 4000 (コイツを活かせる板買わないとレビューできません…)
  • ASUS ROG STRIX B550-A GAMING
  • 360㎜ラジ*1 本格水冷

 

CPU OCは6c12tの3600xを44倍固定とかなら全然平気です、というかzen2以降はブーストが優秀過ぎてわざわざOCするメリットがあんまりない…。

あんまりハイエンドな石積むような板ではないですから、手動OCなら3100xとかでも面白そうですね。コア数少なくて2ccxなので比較的冷やしやすくて回しやすいみたいです。

 

RAM OCは流石に5xxマザーなのでそれなりに回ります、最大周波数4600mhzですし一般的なxmpならマザーが原因で起動できないということはないんじゃないでしょうか。

ただROGでもSTRIXはRAM電圧が1.8vまでしか盛れないんですよね、OC遊びがしたいならやっぱりcrosshairを買いましょう。2v盛れないとベンチ遊びじゃ話にならない…。

 

cpu定格に3600 cl16で常用していますが特に変な挙動もなく使えています。

一桁コアのRyzenをfclk1900くらいまでならまぁ問題ないんじゃないでしょうか、16コアとかだとvram冷やさないと辛そうですね。

 

さて、とりあえずram1.8vの範囲でどの程度か見てみました。

参考までにHoF OCLab Master 4000は寒B A0なので低レイテンシ向けです。ごめんなさい、舞Eは持ってないので試せません。

まずxmp(4000 19-25-25-45 1.35v)から周波数と電圧のみ変更してどこまで伸ばせるか見てみました。

対応最大周波数は4600ですが残念ながら4533までしか到達できませんでした…。

レイテンシちゃんと考えれば起きそうな気もしますが、まぁマザーの対応上限間近ですし、master4000の中でも知人が3800で選別した物なので高周波数は苦手なのかもしれません。

A2であるHoF2も持っていますが3600なのであてにならないんですよね。

ということでこの辺で勘弁してください、この程度回ればzen3やzen2Gで高周波数RAMと合わせる場合でも十分対応できると思います。

低レイテンシ方面、とりあえず3800 cl12です。

ここら辺までならmax1.8vでも12-11-11-28が手放しで立ち上がりベンチも走ります、2nd以降autoでの話なのでタイトな設定にするとコケるかも。

11-11-11-28で走らせるのは3600mhzあたりまで落とさないとキツかったです。

dram計算機にて一部タイミングを表示させてみました。タイトめの設定ですが3600mhzならこの辺りは全然回ってくれます。

計算式とかあんまり詳しくないので詰め切ってないような気がします、大目に見てください。

maxxmem2はブレるけどサクッと回せるのが楽しいからしゅき…。

 

総評

長所

  • 二万円と安価
  • 数少ないROGブランドの白
  • 兄弟機と比べ進歩したRAM耐性
  • 水温センサ端子装備

短所

  • 他のマザーに対し色以外でのアドバンテージが少ない。
  • 基板上にLED装飾はないのでライティング好きな方には合わない

 

ザ、無難。それに尽きる。

これと張り合うのは鋼鉄伝説とかMPGとかでしょうか。普通に組んで常用するならI/Oパネルの端子くらいしか体感するような違いありませんよ。

 

じゃあ、その中からこのマザーを選ぶ理由って何?別に他社とか同じSTRIXのF GAMINGでもいいじゃん、なんならX570の下位も買えるよ?

もしそういわれたら、それは…

 

─────格好いいから。

やっぱりこれに尽きます。

白で派手過ぎず地味過ぎない、戯画のVISION Dほどシンプルすぎないデザイン、これが刺さる人種は一定数いるんじゃないでしょうか。

二万円という価格を考えればしっかりしてますし、悪くない板だと思います。

白系ケースをお使いの方など、この板を合わせて統一感のあるPCに仕上げてみてはいかがでしょうか。