Posted By ちゅろめ

Created at 2019/04/01 15:49:45
Updated at 2019/04/03 13:18:33

オーソドックスなNVMe SSD

ちゅろめです。

NTT-Xの2200円割引クーポンを入手したので話のネタにとNVMe SSDを購入してみました。


※このSSDに付けたヒートシンクのレビューです!

ヒートシンク装着後の負荷時の温度も別途記録しているのでこの記事の後に読んでいただけるとありがたいです!

AINEX AIF-08(レビュー)

SSDのメーカーとして知られているPlextor(DVDドライブ等を作っていた日本企業とは別)のNVMe SSD「M9Peシリーズ」の中で最廉価といえるヒートシンクなしかつ256GBのモデルです。

NTT-Xストアにて7000円ほどで販売されています。

~製品仕様~

  • シーケンシャルリード:3000MB/s
  • シーケンシャルライト:1000MB/s
  • NANDフラッシュ:東芝製3D TLC NAND
  • コントローラー:Marvell 88SS1093
  • サイズ:80.00 x 22.00 x 2.30 mm(M.2 2280適合)
  • M.2 PCIe Gen 3 x4 with NVM Expressでの動作に対応

 

よくあるPCIe3.0*4接続のNVMe SSDです、上位の512GBおよび1TBのモデルだとシーケンシャルライトが2000MB/sになりランダム読み書き等も微増します。

上位モデルとチップの容量が違いこちらは128*2の片面実装、1TBモデルは256*4の両面実装なのでこの差NANDに起因するものかもしれません(確証は持てませんが…)

え?そこまで性能差あるなら上位を買えって?だってクーポン適用で込々4600円だったんだもの…同じ容量のSATAのSSD買う値段でこれが手に入るなら買うって…

実際にマザーボードに取り付けてみました、先述したように片面実装のモデルなのでラベルは背面に貼り付けています。

取付に関してはヒートシンクもないため多くのSSDと差はないと思います、スロットに差し込んでねじ止めするだけ。

 

さて、すでにOS等移してしまったので軽くですがせっかくのNVMe SSDですので性能と温度の測定をしていきたいと思います。

~検証環境~

  • 室温18度
  • 起動後10分放置した時の温度をアイドル温度とする
  • 性能はCrystal Disk Mark 6.0.2において1GiBを5回で計測
  • 温度はCrystal Disk Info 8.0.0で計測(性能計測時のみ別途最高温度を記録するためCPUID HWMoniterを使用)
  • CPU:Ryzen 7 1700(レビュー)
  • M/B:ASUS CROSSHAIR 6 HERO(レビュー)
  • OS:Windows 10 pro 64bit バージョン1809

別々にする必要はない気もしますがアイドル時の温度です。

42度で安定、室温が18度なので+24度といったところでしょうか、心配するような温度ではないですがケース背面につけているSATA SSD(Eドライブ)のほうが冷えてますね。というか背面ってこともあるのかもしれないけど一台は風も当ててないのに室温より低くなってる…オカシイオカシイ

ただこれが夏場になってくると室温も上がるので+10度くらいされてしまうのではないでしょうか、狭いケースなどで使うときには少し心配でもありますね。

見えにくいかもしれませんが先述したレギュレーションで性能を測定した直後の画像です。

シーケンシャルリード、ライトともにだいたいの公称値を記録してくれました、多少誤差はあると思いますがまぁこんなものでしょう。

シーケンシャルライトに至ってはDDR2時代のRAMディスクの8-9割ぐらいの速度にはなってるのではないでしょうか、技術の進歩は恐ろしい…

ベンチマーク終了時の温度は53度、ピーク時には最高57度を観測しました。室温+39度ですね

一見そこまで熱くないようにも見えますがアイドル温度と同様に、室温が低いうえに長時間負荷のかからないベンチマークで57度ですので夏場に長期間負荷をかけるとやはり最高70度近くなってしまう気がします、小型ケースならなおさらです。

 

で、結局体感できるの?

NVMe SSDを導入するにあたって温度と同様に懸念される事項の一つが体感できるか否かだと思います。

いくらディスクを高速化してもOSの動作にも限界があるのでSATA SSDで十分という意見の方も多いのではないでしょうか。

結論から言いますと…

体感はできるが用途がブラウジングなら無用の長物 ってところです。

一応OSの動作は多少早くなった気もしますがネットブラウジングだけでは体感することはできないでしょう、速度にかかるコストを容量にかけたほうが幸せになります、OSの起動時間も多少は変わるでしょうが大幅に短縮されるといったことはありません。

 

しかしこれをゲームや各種創作活動をする(=PCに負荷をかける)ユーザーの視点で考えると変わってきます。

まず大容量ファイルのやり取り、リードライト性能が段違いなのでファイル参照時の読み込み等が快適になります。

動画編集や画像編集などでサイズの大きいファイルをやり取りする方なら体感できると思います。

次に、私はゲームにPCを使っているのでゲーマーとしての観点です。

ゲーム等負荷の大きいソフトウェアでは起動時にもアイコンをクリックしてから操作できるようになるまで待機時間が発生するものですがSATA SSDと比べてその待機時間が体感できる程度には減りました。

一番体感できたのはエミュレーターなどの読み込み時間ですね。

性質上マップの構築などで大きなファイルを読み込むのでどうしても開始までの待機時間が長くなるのですがこちらも待機時間が短縮されました。

レースシムなどで距離の長いコースを走る際にはNVMe SSDの恩恵を感じられるでしょう。

 

~総評~

長所

読み書きの速さによる各種ソフト動作の快適化

近年のSSD価格下落および製品数の増加により一時期より安く入手できる

短所

PCに負荷をかけない場合は価格分の性能差を体感できない恐れあり

熱対策なしで使うと高温となり安心して使うためには少額ではあるがヒートシンク等の追加投資が必要

 

ストレージのレビューは初めてなので至らない点もあると思いますがこんな感じでどうでしょうか。

冒頭にも書きましたがNVMe SSD用ヒートシンクのレビューも投稿しているので合わせて読んでいただけるとありがたいです。

この手の製品に手を出すのはある程度PCに負荷をかける方だと思うのでブラウジングオンリーの話は抜きにしますが、「体感」はできます。

カメラなどが趣味で沢山の画像をやり取りする方、ゲームのロードを高速化したい方、手ごろな価格になってきているのでNVMe SSDに手を出してみるのもオススメです。

 

※繰り返しになりますが動作させるソフト等の違いから必ずしも体感できるとは限りせんので…