Posted By ちゅろめ

Created at 2019/04/01 17:03:59
Updated at 2019/04/03 13:18:56

PCIe変換タイプの大型M.2 SSD用ヒートシンク

ちゅろめです。

NVMeSSDに手を出すと同時に熱対策用のヒートシンクも購入しました。

 

※この製品は先にレビューしたNVMe SSDと合わせて使用しています。

負荷時の温度差もわかるので先にSSDのレビューを読んでいただけるとありがたいです!

Plexor M9PeGN (レビュー)

箱にずらずら書いてあるので説明不要な気もしますがAINEX製のM.2SSD用ヒートシンクです。

SSDに貼り付けるタイプの物とは比較にならないほど大型なヒートシンクに惚れて購入しました。

価格はTSUKUMO.ex店頭にて2500円ほどでした。

~製品仕様~

  • 対応M.2カードタイプ: 2230/2242/2260/2280
  • X99または100シリーズ以降のIntelチップセットマザーボードおよびA320以降のAMDチップセットマザーボードでサポート
     →自己責任ではありますが当方環境においてAM3+ソケットのAMD 970チップセットマザーで動作を確認しました
  • 厚さはヒートシンク含めても1スロット分

内容物一覧です。

変換カード本体、ヒートシンク、標準サイズとロープロ両方の拡張スロット用ブラケット、厚手と薄手2枚ずつの熱伝導シート、取付用のネジ が入っています。

…察しのいい方は気づいたのではないでしょうか、そうなのです、取り付けにあたっての説明書が一切付属しません。

箱の裏にも説明はありません、この程度なら感覚で取り付けられるので無問題ではありますが親切とはいいがたいですね。

取り付けと順番が前後しますが先に全体像です。

もう見るからに「冷えそう!!」って感じですよね(語彙力)

実際に手に持つとわかりますがヒートシンク自体も重く、その重さが性能への期待と相まってワクワクさせてくれます。

簡単な構造説明です。一度取り付けた後分解したので熱伝導シートにへこみが…

SSDは変換カードにネジで固定、ヒートシンク→熱伝導シート→SSD→熱伝導シート→変換カード本体 という組み合わせでSSDをサンドイッチします。

先述したように熱伝導シートは厚手と薄手が付属しているので私は各種チップの高さの違いを埋めるため薄手と厚手を併用して高さをそろえました(画像上側を参照)

ヒートシンク自体もネジで四点止めするのでSSDとの密着はかなり強固だと思います。

実際に取り付けてみました、画像中央に移っている黒い物体が本製品です。

本体は真っ黒なため全く目立ちませんが控えめに青色のLEDが点灯します、通電しているかの確認には使えますね。

眩しいレベルではないのでそこまでケース内の雰囲気に影響を及ぼすことはないと思いますがオフにすることができないのでここは賛否両論だと思います。

まぁその気になればLEDを隠したり外したりすればいいので各自で対応する部分ですね、最近の流行に乗ったのでしょうが個人的にはなくてもいい部分だと思います。変換カードに光は求めてないから…

 

さて、温度&性能測定です。

ここからはぜひ冒頭に貼りましたSSDのレビューと比較して読んでいただけるとヒートシンクの効果がわかると思います。

なぜか電源投入回数が不自然に増えましたが全く同じ日に計測していますので室温も同じです。

 

~検証環境~

 

  • 室温18度
  • 起動後10分放置した時の温度をアイドル温度とする
  • 性能はCrystal Disk Mark 6.0.2において1GiBを5回で計測
  • 温度はCrystal Disk Info 8.0.0で計測(性能計測時のみ別途最高温度を記録するためCPUID HWMoniterを使用)
  • CPU:Ryzen 7 1700(レビュー)
  • M/B:ASUS CROSSHAIR 6 HERO(レビュー)
  • OS:Windows 10 pro 64bit バージョン1809

アイドル時の温度です。

23度で安定、室温が18度なので+4度ですね。

ヒートシンクなしがアイドル時42度だったことを考えるとさすがの大型ヒートシンクです。

性能およびベンチマーク終了時の温度です。

どうでしょうこの冷え方、ベンチ終了時26度とSSDの記事を読んでくださった方ならわかると思いますが驚異的です。

ヒートシンクなしが最大57度だったのに対してこちらは最大26度、室温からの上昇幅が+8度です、温度がろくに上昇していないのでしばらく読み書きさせていましたが30度にすら達しませんでした。

このレベルに冷えれば夏場でも安心して使えると思います。

また性能についてはこの手の変換機器や延長機器だと変換や延長によるノイズの流入や物理的な配線距離の伸びで性能低下を危惧する方も多いのですが、その点に関しても誤差レベルに抑えられています。というかこれ誤差でしょ

PCIe延長ケーブルなどにも言えますがよほど劣悪な材質でなければ所詮ケース内に収まるレベルの距離なのでそこまで大幅な性能低下とか起こるはずがないんですよね。

接点が増えることが原因だったりするので別途各接点を磨いてあげたりすることで性能低下を最低限に抑えられます。…諸説アリ

 

~総評~

長所

大型ヒートシンクによる圧倒的な冷却性能

PCIeに変換するのでエアフローの恩恵を受けられる

奇抜でない黒のデザイン

短所

価格が2000円以上と貼り付けるタイプの製品に比べると高価

PCIeを使用するのでGPU複数枚刺しやスロット数の少ないマザーなど構成によっては帯域やスペース面でのハードルがある

説明書がないので取り付けの手順がわかりにくい

LEDがオフにできないので人を選ぶかも

 

安い製品と比べると多少高価ですが費用分の冷却性能は備えていると思います、熱い熱いといわれるNVMe SSDなのでどうやって冷やそうかとワクワクしていましたがコイツを取り付けてみたら拍子抜けでした

またファンなどもついていないので動作音にも全く影響しません

PCIe変換タイプなので構成を選ぶとは思いますがこの冷却性能がこの価格で手に入るのは素晴らしいです。

NVMe SSDの熱対策にお困りの方、ぜひこの製品で安心冷え冷えライフを手に入れてください!